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山師

Japan Arborist

つけたハーブ「くろもじ」

日本最古のハーブで 大和の山林が復活する

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千利休と「くろもじ」

「くろもじ」は千利休も愛した最高級の「和の香り」です。


​茶席で高級爪楊枝などに使われてきました。気性の激しい織田信長や気の短い豊富秀吉を千利休がもてなしたときに、気を落ち着かせるため、庭のクロモジを折って削り、作り立ての香りの高い「くろもじ」爪楊枝をつかったという逸話があります。


「くろもじ」は、リナロールという鎮静作用の高い成分が主成分です。それでいて集中力を落とさないのが「くろもじの」特徴です。


日本の美意識 『侘び寂び』


閑寂のなかに、奥深い豊かさを感じる美しさ、日本の美意識に『侘び寂び』があります。


古くから日本人には「くろもじ」は身近なものです。「疲れを癒す」として有名で、頭がスッキリするような爽快感のある不思議な香りです。柑橘のようなさわやかさがあり、心を落ち着かせながらも、気持ちを高揚させ、ストレスを開放して疲れを癒してくれます。同時に繊細な奥ゆかしさがあり、気品や華やかさを感じさせる上品な香りでもあります。


日本人の感性に合う香りなので、高価な香りではありますが、眠る前に寝室に漂わせるなど室内で使うことはもちろんのこと、疲れを感じた時に、ハンカチやマスクに垂らし、日常にも取り入れていただきたい香りです。

 
小枝を乾燥させた「烏樟(うしょう)」は、「生薬」として薬酒などにも使われ、胃腸を整え神経を鎮める働きがあります。クロモジには、抗菌や消炎作用があり、胃腸や皮膚トラブルを緩和します。また、急性胃腸炎や下痢などにも効果があります。


入浴剤にすると、神経痛、リウマチ、肩こり、腰痛や、体を温めるので、冷え症や湿疹、子どもの皮膚のただれにもよいといわれています。

抗インフルエンザ・抗ウイルス

クロモジエキスはウイルス感染を予防することができます。


「くろもじ」はそのまま利用することがほとんどです。古くから爪楊枝や香木などに使われてきました。また、耐久性があり、桂離宮の垣根、天皇の即位式後の大嘗祭でも使われています。最近では「お茶」や蒸留された「精油」、煮出して濃縮乾燥させた「エキス剤」、また「アロマウォーター」などへ活用が広がっています。


また、「くろもじ」は古くから和漢薬の「烏樟/うしょう」に用いられ、有名な薬酒の主成分にもなっています。薬酒に使うと、煎じたときに比べて香が高い精油成分を抽出します。


クロモジエキスの成分


● フローラルな香りのリナロール.
● バラの様な香りのゲラニオール
● ミント系の爽やかな香りカルボン
● 木の香り成分α-ピネン、テルピオネール
● ウイルスの増殖を抑えインフルエンザ予防の効果があるポリフェノール「プロアントシアニジン」

クロモジエキスを入れた「飴」の試験では、インフルエンザ抑制や風邪の症状の期間を短くしたという研究報告があり、クロモジエキスはウイルス感染に対して予防することが期待できます。


特にクロモジに含まれるポリフェノールは、細胞内の抗酸化酵素を増加させ、活性酸素を中和します。この抗ウイルス作用は、インフルエンザウイルスに限らず、ウイルスなどの感染に期待できます。
このように近年さまざまな「くろもじ」の機能性研究がされています。


新たな機能性、インフルエンザ・コロナ対策


クロモジがインフルエンザウイルスの細胞への吸着と侵入を99.5%以上ブロック


「日本生薬学会」の研究発表では「クロモジエキス」が従来型コロナウイルスの増殖を培養細胞において抑制して、インフルエンザウイルスの感染性を失わせることを確認したという発表がされています。
ウイルス増殖の指標/ウイルスmRNAの発現量を抑え、ウイルスの構成材料となるウイルスたんぱく質の量が減ったことが理由です。

「姫くろもじ」は希少価値

クロモジは、クスノキ科クロモジ属の落葉低木。

この属には多くの種類がありますが、日本では約10種が知られています。

 

その中でもクロモジ、オオバクロモジ、ケクロモジ、ウスゲクロモジ、ヒメクロモジは日本固有のものとされ、その中でも、ヒメクロモジは希少価値があります。

日本全国に自生する代表的クロモジ

  • クロモジ/本州全域

  • オオバクロモジ/北海道(渡島半島)、本州の東北地方まで、および以南の日本海側

  • ケクロモジ/兵庫・四国・九州北部から中部

  • ウスゲクロモジ/中部から西日本

  • ヒメクロモジ/太平洋側、東海以西・京都・奈良・紀州・四国東部・九州南部他
     

一般的にクロモジの色素で草木染をすると薄いピンクになります。もちろん、染めの時間や回数、産地・時期によって色の出方は変わります。

採油率は0.1〜1%

クロモジの平均的な採油率は0.1〜1%ほどで、抽出にも比較的時間がかかることが最大の問題です。


反面、「くろもじ」が注目される理由は、まず日陰の風通しのよい山地でよく育つ栽培条件。杉林にはよく自生しおり、数年で高さ2~3メートルに育ち、木材と比べて早く収穫でき、幹も枝葉もすべて使える。


さらに果実からも油分が採れる。また材質は白く、緻密かつ均質、加工しやすく木工素材にもよい。加えて、春に黄色い花をつけ、秋は黄葉するので庭木としても人気です。


スギやヒノキなどの精油に比べると数倍の高い価格になります。需要も増えています。
けれど、採油効率の低くさががクロモジを栽培する最大のネックであり、まだこれを取り扱う農林業者は少ないのが現状です。

地域おこしが始まる

地方創生、「くろもじ」を活かした取り組みが始まっています。


クロモジの精油からは、アロマテラピー用に留まらず、新たな商品開発が進んでいます。古くからはクロモジ茶がありましたが、最近では焼酎やクラフトジン、石鹸、入浴剤、のど飴、和菓子、アイスクリーム、ビールと広がってきました。また、マスク用スプレーも人気です。


染色材料としてアパレルに利用する動きも出てきています。
クロモジを地域起こしに活かそうという取組も全国各地に広がってきています。

日本の森林から収益を生み出し、地域の雇用と森を守る


高価で希少な「くろもじ」の香りを「真空乾燥分離」の技術により、幹だけでなく廃棄されてきた枝葉からも採取できるようになり、「くろもじ」の香りを単体で廉価に使うことができるようになりました。


これまで木の幹の部分しか経済価値がないと思われてきた森林資源の価値観を大きく変えるものです。森林の生態系の循環を壊さないように採集した材料を製品化・販売を行います。


こうして、森の適正な管理・手入れの費用を支払うことができ、森林に携わる人がより多くなることで、雇用促進と森林保全の2つを理想的に両立することも可能になってきます。

宝の山です。

「くろもじ」の「真空低温分離」などでの「枝葉」の使用は、これまでの森林資源は、木の幹しか経済価値がないとされてきた見方を大きく変えるものがあります。


新しい収益を生み出す宝の山です。森林の生態系を壊さないように採集しただ原料を真空乾燥分離すれば、雇用促進と森林保全を両立することができるようになってきます。雇用促進と森林保全の2つを理想的に両立することも可能になってくるのです。

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